アールスアポロンEARL'S APOLLON

農研機構 共同育成

退緑黄化病(CCYV)耐病性のアールスメロン

アールスアポロンの果実と断面。均一に盛り上がった美しいネットと、厚みのある黄緑色の果肉

アールスアポロン

  • 退緑黄化病(CCYV)に耐病性
  • えそ斑点病(MNSV)・つる割病(レース0,2)に抵抗性。
  • うどんこ病に強い耐病性を持つ。
  • ネット発現は安定し、均一に盛り上がる。
  • 果皮は灰白緑色で黄化しにくい。
  • 果形は正球形で稜角等の乱れが少ない。
  • 果肉は黄緑色で厚く、糖度は15〜16度と安定し、食味に優れる。
  • 日持ち性が優れ、肉崩れが少なく可食期間も長い。

農研機構と株式会社萩原農場生産研究所の共同育成品種です。DNAマーカー選抜技術により、幼苗段階で退緑黄化病耐病性をもつ個体を選抜して育成しました。
退緑黄化病耐病性のアールス系メロンとしては世界初となります(農研機構 2024年プレスリリースより)。

退緑黄化病 発生圃場での比較

退緑黄化病が発生した圃場での比較。左の罹病性品種は葉が黄化しているのに対し、右のアールスアポロンは濃緑を保っている

同一条件下での比較。罹病性品種(左)は葉全体が黄化していますが、アールスアポロン(右)は濃緑を保ち、草勢の低下が見られません。感染しても症状が軽く、果実重・糖度の低下が起こりにくいため、退緑黄化病の発生地域でも高品質なアールス系メロンの安定生産が可能です。

作型に合わせて選べる4系統

春秋系・夏系・早春晩秋系・秋冬系をラインナップ。周年でのリレー出荷に対応します。

春秋系成熟日数の目安 53〜57日
  • 草姿は中葉・立性、節間はやや短い。
  • 草勢はやや強く、高温下でも根張りが良い。
  • 雌花着生は高温下でも安定している。
  • 不良環境下でもネット発現は極めて安定している。
夏系成熟日数の目安 48〜50日
  • 草姿はやや小葉・立性、節間はやや短い。
  • 草勢は強く、高温下でも根張りが良い。
  • 雌花着生は高温下でも安定している。
  • 高温下でも過剰肥大しにくく、盛夏収穫の作型に適する。
早春晩秋系成熟日数の目安 58〜60日
  • 草姿は中葉・立性、節間はやや短い。
  • 草勢はやや強く、根張りが良い。
  • 雌花着生は安定している。
  • 春秋系よりも肥大が優れており、早春・晩秋収穫の作型に適する。
秋冬系成熟日数の目安 60日程度
  • 草姿は中葉・立性、節間はやや短い。
  • 草勢はやや強く、根張りが良い。
  • 雌花着生は安定している。
  • 早春晩秋系よりも肥大が優れており、秋冬収穫の作型に適する。
アールスアポロン4系統の作型例。春秋系・夏系・早春晩秋系・秋冬系について、温暖地・中間地・寒冷地ごとの播種・定植・交配・収穫の時期を月別に示した図

○播種 ×定植 ▲交配 ●収穫
図を拡大して見る / 作型は地域・栽培条件により前後します。

本品種は耐病性品種であり、ウイルスの量によっては感染するため、
従来通り育苗ハウスや本圃における害虫対策を徹底した上で栽培してください。

コナジラミ防除対策

退緑黄化病はタバココナジラミ(体長約0.7mm)によって媒介されます。次の3段階で徹底してください。

1. 圃場準備(育苗ハウス含む) 害虫をハウスに入れない
  • ハウス内外の除草を徹底する。
  • 定植前にハウス内の害虫を駆除する。
    → 粘着シートをハウス内に設置し、密閉処理する。
  • 連棟ハウスの場合、谷部も目合い0.4mm以下の防虫ネットを設置する。
2. 育苗管理 害虫を増やさない
  • 株元処理に登録のある殺虫剤(粒剤)を、育苗期前半に処理する。
3. 定植準備 苗に害虫を付けない
  • 苗の移送中に野外の害虫が付かないように、トラックの荷台を幌などで覆う。
  • 定植中は出入り口を閉めて作業する。
ハウスの防虫対策図。出入り口を二重にするか防虫ネットを二重に貼る、育苗ハウスにはUVカットフィルム、サイドに目合い0.4mm以下の防虫ネットを設置する

出入り口は二重にするか防虫ネットを二重に貼り、サイドには目合い0.4mm以下の防虫ネットを設置します。育苗ハウスにはUVカットフィルムが有効です。

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